
目次
冒頭
「母が失踪した。でも、どこを探しても“何かがおかしい”――」
2023年公開の映画『サーチ2(原題:Missing)』は、前作『サーチ』の“全編スクリーン映像で展開する”独自スタイルを踏襲しつつ、スケールも謎も大幅にアップグレード。
今回は高校生の娘が、行方不明になった母を追う。
Google検索、TikTok、スマートウォッチ、クラウドカメラ――あらゆるデジタルツールを使って「本当にあったかもしれない失踪劇」を描き出す、衝撃の“画面スリラー第2弾”です。
基本情報
- 公開:2023年(Netflixなどで配信中)
- ジャンル:サスペンス/ミステリー/画面スリラー
- 監督:ウィル・メリック&ニック・ジョンソン
- 製作:アニーシュ・チャガンティ(前作監督)
- 出演:ストーム・リード、ニア・ロング、ヨアキム・デ・アルメイダ、エイミー・ランデッカー ほか
- 上映時間:111分
- 制作国:アメリカ
あらすじ(ネタバレなし)
高校生のジューンは、恋人とコロンビア旅行に出かけた母からの連絡が突然途絶えたことに不安を覚える。
警察に相談するも動きが遅く、自ら調査を始めたジューンは、母の行動に奇妙な点が多すぎることに気づく。
空港の防犯カメラ、出入国記録、SNS、予約履歴、スマート機器のデータ――あらゆる“画面”を駆使して母を追うが、次第に浮かび上がるのは、ジューンが知らなかった「母の正体」だった――。
感想レビュー
テンポ感とスリルが前作以上
前作はやや静かなトーンだったが、今作はよりテンポが早くてスリリング。
スマホの操作やアプリの切り替えもリアルで、まるで観客も一緒に“ネットの海”を調べているような感覚になる。
TikTokやスマート家電まで取り入れた演出は時代性バッチリで、若い世代にはより刺さる作り。
主人公の娘・ジューンが圧倒的に頼もしい
前作は“父親が戸惑いながらも頑張る”という立場だったが、今作のジューンはデジタルネイティブらしく超有能。
検索術もSNSの使い方も抜群に上手くて、「私もこういう風に探してみようかな」と思えるほど。
ストーム・リードの演技も自然で、ジューンの焦りや孤独が画面越しに伝わってくる。
“母”に隠された秘密が衝撃的すぎる
物語が進むにつれて、「あれ、おかしい…」と思わせる伏線がいくつも張られ、それが終盤にかけて一気に回収されていく展開は本当に見事。
母の過去に隠されたある真実がわかった瞬間には、思わず声が出た。
しかも、最後の最後でさらにもう一段階ひっくり返す仕掛けまであるのがすごい。
映像手法は同じでも、飽きさせない工夫が満載
“全編スクリーン映像”という形式は変わらないのに、アングルやデバイスの切り替えが多彩で、前作以上にドラマチックに仕上がっている。
セキュリティカメラ、ビデオチャット、ニュース速報などを織り交ぜながら、まるで1本の映画ではなく「自分がずっと追っていた事件の記録」を見ているかのようだった。
『サーチ2』はこんな人におすすめ
- 前作『サーチ』を観て面白いと感じた方
- SNSやクラウドサービスに馴染みがある人
- ネット時代のリアルなミステリーが観たい人
- 一気見できるテンポの良いサスペンスを探している人
- 衝撃的などんでん返しを求めている人
視聴方法(2025年7月時点)
- NetflixやAmazon Prime Videoなどで配信中(字幕・吹替対応)
※配信状況は変更される可能性があります。各サービスで最新情報をご確認ください。