冒頭

「目を覚ますのは、王子のキスじゃない」

2025年、ディズニーが贈る実写映画『白雪姫』は、時代を超えて語り継がれてきた童話を、現代的な価値観で大胆に再構築したファンタジー・ミュージカル。

レイチェル・ゼグラー演じる白雪姫は、もう“ただ待つヒロイン”ではない。王国の未来を変えるために自ら立ち上がる、意志ある女性として描かれる。

ガル・ガドット演じる“美しき悪役”との対峙、そして新たに書き下ろされた楽曲たちが、古典に新たな命を吹き込んでいる。

物語、キャラクター、映像表現すべてが“今”のためにアップデートされた一作です。

映画『白雪姫』基本情報

  • 配信開始日:2025年6月11日(Disney+にて独占配信)
  • ジャンル:ファンタジー/ミュージカル/ドラマ
  • 監督:マーク・ウェブ(『アメイジング・スパイダーマン』)
  • 脚本:エリン・クレッシダ・ウィルソン
  • 主演:レイチェル・ゼグラー(白雪姫役)
  • 共演:ガル・ガドット(女王役)、アンドリュー・バーナップほか
  • 上映時間:113分
  • 製作:ウォルト・ディズニー・スタジオ

あらすじ(ネタバレなし)

王国の継承者である白雪姫は、母の教えを胸に、平等で思いやりある国を目指していた。

しかし継母である女王は、自らの“美”と“権力”に執着し、白雪姫の存在を危険視する。

命を狙われた白雪姫は森へ逃れ、小人たちと出会いながら、やがて「自分自身の手で王国を変える」という選択をする――。

愛、嫉妬、選択、そして赦しをテーマに、新たな“白雪姫”の物語が幕を開ける。

感想レビュー

映像と衣装に込められた“おとぎ話のリアル”

まず目を引くのが、宮殿や森、女王の鏡の間など、ディズニーらしいファンタジックなビジュアル。

レトロさと現代性が共存する衣装も見ごたえ十分で、特に白雪姫のドレスと、女王の黒と赤を基調にした衣装は、物語の対比構造を強調していて印象的。

実写ながら“夢のような世界観”を失っていないのが好印象。

レイチェル・ゼグラーの存在感

ゼグラーの歌声と演技には説得力があり、観る者を白雪姫の成長物語へ自然と引き込む。

特に新曲「Perfectly Me」や「Waiting on a Wish」では、彼女の心情が歌を通してまっすぐに伝わってくる。

“王子に助けられるヒロイン”ではなく、自らの意志で未来を選ぶ白雪姫を体現している。

ガル・ガドット演じる女王は好みが分かれるかも

その一方で、女王を演じるガル・ガドットは「美しさ」では圧倒的だが、演技の“深み”については賛否が分かれる。

冷酷でありながらも哀しみを背負う悪役としては、やや描写が浅いと感じる場面もあった。

小人たちの描き方に違和感

本作の大きな変更点のひとつが“小人”の描き方。すべてCGを用いたキャラクターで、人種や性別もバラバラに再構成されている。

これに対しては「多様性を尊重した新しい試み」として評価する声と、「リアリティがなく感情移入しにくい」という批判の両方が存在する。

ディズニーらしいメッセージ性を感じる一方で、ファンタジーとしての没入感はやや損なわれた印象も。

『白雪姫』はこんな人におすすめ

  • ディズニーの実写リメイクが好きな人
  • ファンタジーとミュージカルが好きな人
  • 主体的に行動する“新しいプリンセス像”を観たい人
  • レイチェル・ゼグラーの歌や演技に興味がある人
  • 映像美と衣装で世界観に浸りたい人

視聴方法(2025年7月時点)

  • Disney+:2025年6月11日より独占配信中
    ※配信地域や言語設定により異なる場合があります。日本語吹替・字幕ともに対応済。

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Disney+公式ホームページリンク

https://disneyplus.disney.co.jp