
目次
冒頭
表の笑顔の裏で、少女たちが抱える闇が深く静かに広がる――。
2021年にWOWOWで放送され、のちにNetflixでも配信されたサスペンスドラマ『インフルエンス』。
橋本環奈、葵わかな、吉川愛の3人が演じる女子高生が、友情と秘密を重ねるうちに殺人へと巻き込まれてしまう。
“彼女たちは何を守ろうとしたのか”。SNS世代に通じる現代性も漂う、心理的深層をえぐる群像劇です。
基本情報
- 配信開始日:2021年3月20日(WOWOW放送後、Netflix配信)()
- ジャンル:高校サスペンス/心理ドラマ
- 原作:近藤史恵(小説)
- 出演:橋本環奈(戸塚友梨)、葵わかな(坂崎真帆)、吉川愛(日野里子)、鈴木保奈美ほか
- 話数:全5話()
あらすじ(ネタバレなし)
転校生の坂崎真帆に憧れる戸塚友梨(橋本環奈)は、彼女と親しくなるが、その裏には共通の“秘密”があった。
それが引き金となって起きた傷害事件で、友梨は容疑者にされる。
被害者家族との関係に関わりながら、真相を追うなか、友情は狂い、嘘は連鎖し、やがて殺人へとつながっていく。
感想レビュー
友情と嘘が絡み合う、静かで深いサスペンス
表面上は地味な学園ドラマだが、徐々に積み重なる嘘と友情のこじれが、見ている方にも緊張をもたらします。
特に第1話の「暴漢と刺殺」の静かな衝撃を観る者は忘れないでしょう。
SNS世代に共通する不安や承認欲求が、人物の言動にリアリティを与えています()。
橋本環奈の演技が強烈な存在感
「可愛いだけの清純派」ではなく、葛藤する少女の内面を体現している橋本環奈が印象的。
友情への執着と罪悪感の間で揺れる友梨を、表情や目線の揺れで表現し、物語を引き締めています。
キャラクターそれぞれが抱える闇
葵わかな演じる真帆は理想の存在に見えつつも、フラストレーションや恐怖を抱え、恐ろしさすら感じさせます。
吉川愛の里子も、かつての親友としての気持ちと現在の立場との間で葛藤し、ギャップある人物像が緊迫感を深めます。
ミステリー構造が巧みで引き込まれる
全5話という短いスパンながら、伏線が入り組み、各話ごとに新しい謎が提示される構成が秀逸。
最終話で明かされる「死んだはずの友梨」の真相など、ダブルミステリーとしての仕掛けも効果的でした 。
『インフルエンス』はこんな人におすすめ
- 学園×殺人×嘘というダークサスペンスが好きな方
- 心理的に張り詰めたドラマを短時間で観たい方
- 橋本環奈や葵わかな、吉川愛の演技に注目したい方
- “女子高生視点”で描かれる社会的テーマに関心のある方
視聴方法(2025年5月時点)
- Netflixにて全5話視聴可能(WOWOW放送後に配信開始)()
- 2025年時点では見放題プランで追加料金なし