
目次
冒頭
すべての“証拠”は、画面の中に――。
2018年に公開され、世界中で話題を呼んだ映画『サーチ(原題:Searching)』は、全編がパソコンやスマホの画面上だけで展開される“画面スリラー”という斬新な手法で描かれたサスペンス。
娘が失踪した父親が、娘のパソコンやSNSを手がかりに行方を追うなかで明らかになっていくのは、想像を超える「真実」だった。
“画面の向こう側”に何があるのか。最後まで目が離せない、革新的な体験型サスペンスです。
基本情報
- 公開:2018年(Netflixなどで配信中)
- ジャンル:サスペンス/ミステリー/画面スリラー
- 監督・脚本:アニーシュ・チャガンティ
- 出演:ジョン・チョー、デブラ・メッシング ほか
- 上映時間:102分
- 制作国:アメリカ
あらすじ(ネタバレなし)
16歳の娘マーゴットが突然姿を消した。
警察に捜索願を出した父親・デヴィッド(ジョン・チョー)は、自ら娘のパソコンにログインし、SNSや検索履歴、動画サイトを徹底的に調べていく。
彼女の“本当の姿”を初めて知っていくうちに、父はある重大な矛盾に気づき始める――。
失踪事件の裏に潜む、予想外の展開とは?
感想レビュー
すべてが“画面上”なのに、ものすごく臨場感がある
本作最大の特徴は、全編がPCやスマホの画面で進行する点。
ニュース映像、検索ワード、ビデオ通話、メール、SNSのDMまで、あらゆる情報が“観客と同じ目線”で表示され、観ているこちらまで操作しているような錯覚に陥る。
この設定がただの gimmick(仕掛け)ではなく、物語の緊迫感と完璧に融合していて、息をするのも忘れるレベルの没入感がある。
父親の“普通さ”がリアルで切ない
ジョン・チョー演じるデヴィッドは、ごく普通の父親。
最初は戸惑いながらも、娘のSNSを一つひとつ調べていく過程がとてもリアルで、視聴者は彼と一緒に“調査の旅”に巻き込まれていく。
娘のことを理解していたつもりでいたけれど、検索履歴から次々と知らなかった一面が浮かび上がってくる展開には胸が痛くなる。
最後のどんでん返しに驚かされる
物語はシンプルな失踪事件に見えて、実は何重にも伏線が張られている。
ラスト20分、怒涛の展開に突入してからは、目が離せないどころか「そういうことか…!」と何度も手を打ってしまうような巧妙さ。
ただの形式的アイデアに終わらず、きちんと本格的なミステリーとして成立しているのが素晴らしい。
『サーチ』はこんな人におすすめ
- SNSやネット文化を題材にしたミステリーが好きな人
- 本格的などんでん返しサスペンスを求めている人
- ジョン・チョーの静かな名演を観てみたい人
- 革新的な映像表現に興味がある映画ファン
- 『フェイク・ドキュメンタリー』や『POV視点』の作品が好きな人
視聴方法(2025年7月時点)
- NetflixやAmazon Prime Videoなどで配信中(レンタル・購入含む)
※配信状況は変更される可能性がありますので、各サービスでご確認ください。