話題のNetflixオリジナルサスペンス映画!

目次
セキュリティ・チェックをオススメする4つの理由
- 空港という“日常”の中で起こる“非日常”のスリラー展開
- 普通の男のヒーロー像
- 静かな脅し”がじわじわ効く…不気味な敵の存在感
- 全編が張り詰めた“静かなサスペンス”、だけど退屈さはゼロ
空港という“日常”の中で起こる“非日常”のスリラー展開
この映画の最大の特徴は、舞台が「空港の保安検査場」という誰もが一度は通ったことのある場所であるという点です。
つまり、観る側にも馴染みがある場所だからこそリアルに感じられると思います。
空港って、普通は安全で比較的静かな場所のはず…でもそこが舞台になることで、「何か起きたら逃げ場がない」「人が多いのに助けを呼べない」という閉鎖的な緊張感がすごく効果的に働いています。
加えて、保安検査場という“見逃しが許されない職務”と、“愛する人の命がかかった脅迫”というジレンマが合わさって、主人公の精神的な追い詰められ方がリアル。まさに、静かな戦場といった感じの王道サスペンス。
観ている側も主人公と一緒に、「一体何が仕掛けられているのか?」「誰を信じていいのか?」と推理を巡らせながら、手に汗握る心理戦にどっぷりと引き込まれていくはずです。
タロン・エジャトンが見せる“普通の男のヒーロー像”

『キングスマン』のイメージが強いタロン・エジャトンだけど、ここではスーツ姿でド派手に暴れまわるスパイじゃなく、ちょっと気弱で真面目な空港職員。
だけど、彼の演技がすごく良いのは、「本当は怖くて仕方ないけど、それでも立ち向かおうとする普通の人間」をちゃんと描いていること。
最初は巻き込まれ型のキャラだけど、ストーリーが進むにつれて、「選ばれたからではなく、自分の意志で」行動し始めるところに熱さがある。
派手なヒーロー像ではないけど、感情の動きが自然で、共感しやすく、人間味のあるヒーロー像に仕上がっています。
「もし自分だったらどうするだろう?」と、観る者に問いかけるようなリアリティと緊張感が終始続く展開に、あなたもきっと息を飲むはず。
静かな脅し”がじわじわ効く…不気味な敵の存在感

この映画に登場する“敵”は、大声を出したり暴力を振るったりはしません。
むしろ静かで丁寧な話し方をする、どこか上品な男。だからこそ、その存在が異様に怖い。
言葉ひとつで人を追い詰めるそのやり方に、主人公だけでなく観る側もじわじわと心理的に追い詰められていく感覚を味わえます。
「この人、一体何者なんだ?」「どうしてこんなことを…?」と、謎と不安を同時に植えつけてくる演出が非常に上手く、最後まで目が離せません。
全編が張り詰めた“静かなサスペンス”、だけど退屈さはゼロ
アクション映画ではないのに、緊張感は途切れない。
大きな爆発も銃撃戦もないけれど、主人公の一つ一つの選択が、誰かの命を左右するかもしれないという重みが常に漂っています。
空港という限られた空間で繰り広げられる攻防は、まさに“密室スリラー”の醍醐味。
観ているものを緊張状態に保つように計算されていて、静かなのに息が詰まるほどスリリング。
気づけば、あなたも主人公と同じように「この状況、どう切り抜ける?」と頭をフル回転させながら見ているはず。
総合評価:★★★★☆(4.5 / 5.0)
『セキュリティ・チェック』は、静かにじわじわと緊張感が高まる上質なサスペンススリラー。
空港という日常の舞台が、一転して「何が仕掛けられているかわからない戦場」になる設定が秀逸で、
大きなアクションがなくとも最後まで目が離せない緊迫感を維持しています。
主人公イーサンの“普通さ”が逆にリアルで、
「ただ正しくありたい」という想いが、極限状態の中でどう揺れるかを繊細に描いており、
観ている側もまた「自分だったらどうするだろう」と自然と感情移入してしまいます。
敵役の静かな狂気も効いていて、アクションだけじゃない、心理戦の面白さを味わえる作品です。
ド派手さを求める人には少し地味に感じるかもしれませんが、
“見逃し注意”な緊迫ドラマを味わいたい人にはピッタリの一本です!